グレコテレのカスタム その7 ネック交換
一旦完成としていたグレコテレですが、やはり購入時に気になっていたネックを交換することにしました。
おそらくどの時代かのオーナーがトラスロッドを締めすぎたことでトラスが効かなくなっており、そしてハイフレットの指板割れは内部からのトラスロッドによるテンションが原因になっていそう。
現状でネックは安定していましたが、いかんせんハイフレが盛り上がっていることでチョーキングすると音が途切れる症状がありました。再度フレット擦り合わせをするも、明らかにハイフレのフレットだけ盛り上がっているので根本的な解決にはネックを交換するしかありません。

という事で色々考えた末にフェンダーの純正リプレイスメントネックを購入。



とは言え普通のメイプルではなくて、ローステッドメイプルにしてみました。一回使ってみたかったのと、見た目もオールドのボディ本体に合いそうだと思いました。


製造はメキシコのエンセナダ工場。取り付け穴は合わないのでメイプルで埋木します。




グレコネックとの比較。グレコはジャパンビンテージ年代にしてはスリムではないネックですが、フェンダーネックはヘッド裏からのくびれがほぼない太めVシェイプ。
個人的にVネックは結構好きですが、好みは分かれそう。もちろん購入前にはある程度サイト上でスペック、シェイプなども確認の上で購入してますが、ペラペラのネックは嫌いなので太めで良かった。


メイプルの埋木を別途入手し、プラグのために穴を拡張。


ローステッドメイプルは乾燥しているせいか木材が割れやすいと聞いたので、プラグは叩き込まずにクランプで圧入しました。



プラグが乾燥する間にペグ穴を加工。グレコのペグは段付きタイプなので、フェンダーネックの穴も段付きに加工する必要があります。



続いてペグ本体の取り付け角度を決定するダボ穴を加工します。グレコのペグはペグ裏に固定用のピンが飛び出ており、本体の固定はペグをナット締めすることで完成。ということでフェンダー純正のようにネック裏に穴を大量に開ける必要がありません。

さてネックの埋木が乾いたので整形。


ここで取り付け角度がズレると、また弦がネック落ちしたりと大変なことになるので、実はこのネックマウント穴の加工はかなり集中して行いました。
ネックを取り付け、F字クランプで固定しつつ、1、6弦を張って位置を調整。この状態でネック取り付け穴の下穴を開けてから本加工しています。


1、2限のストリング固定具を取り付け。グレコは3、4弦にもついてましたが、見た目がちょっと悪くなるのでやめました。
なお、この作業で気がつきましたが、純正のネックと、純正リプレイスメントネックだとFenderデカールの位置が異なります。理由は不明ですが、リプレイスメントネックでとわかるようにということかもしれませんね。

組み上がり後にナット溝が浅すぎて弦高が高すぎたので、ナットファイルを引っ張り出してきてナット溝を加工しています。



さて、これでネックの交換が完了。
ローステッドメイプルならではの音というのはまだなんとも分かりませんが、このネック時代かなり良く鳴ります。
今回はネック取り付け穴をかなりカッチリ目で開け直したので、グレコネックと比べるとネック結合がかなりタイトにできているようのきがしています。
今までの生鳴りと比較すると明らかにボディ、ネック共に振動が増えており、さらに弾いていて気持ちの良いギターになりました。
なお、ボリュームポットの挙動が急激な感覚があるので、一旦ボリュームポッドをBカーブなして様子をみようと思っています。